TESTAMENT(テスタメント) アメリカのスラッシュメタル
TESTAMENT(テスタメント)／THE GATHERING(1999)日本盤
80年代後半から活躍する、アメリカのスラッシュ・メタル・バンド、TESTAMENT(テスタメント)。
初期のころはメタリカの影響を感じさせるサウンドが特徴で、特にヴォーカルの歌い方の、語尾がフラットするところは、ジェイムズとそっくりだ。
一度解散するが、1997年に再結成して新譜をリリース。｢THE GATHERING｣は1999年発表の再結成2枚目で、通算8枚目の作品。
コアなスラッシュ・メタルを展開し、骨太で迫力あるサウンドは秀逸で、最高傑作のアルバムとなっている。
下手な小細工や、よけいな虚飾を排除し、純粋にヘヴィ・メタルを基本としたスラッシュをやっており、音楽性の幅が狭いながら、これほどまで聴くものを熱くさせるのは感動ものだ。
特にギターのリフが格好良いのだが、決して新しいことをやっているわけでもなく、凝りに凝っているわけでもない。
なのにこれほど格好良いのは、彼らのメタル・スピリットが、まったく衰えていないからだろうか。
さらに、スレイヤーのデイブ・ロンバードがドラムを担当していることも大きく、完璧なリズム感とムラのないドラミングが、サウンドをスリリングでパワフルにしている。
そのうえ音質も最高で、歪みとトーンを抑えたギター、切れの良いドラムは、圧倒的な迫力で体の芯まで響いてくるようだ。
再結成後の新譜というのは、がっかりすることが多いのだが、再結成後にこんな傑作をリリースするテスタメントは、大したものだと感心する。
ただ一つだけ、デス化したヴォーカルより、初期のノーマルヴォイスでやってほしかった・・・・
Chuck Billy - Vocal
Dave Lombardo - Drums
Steve DiGiorgio - Bass
James Murphy - Guitar
Eric Peterson – Guitar
【収録曲】
1. D.N.R. (Do Not Resuscitate)
2. Down For Life
3. Eyes Of Wrath
4. True Believer
5. 3 Days In Darkness
6. Legions Of The Dead
7. Careful What You Wish For
8. Riding The Snake
9. Allegiance
10. Sewn Shut Eyes
11. Fall Of Sipledome
12. Hammer of the Gods
