FRUUPP(フループ)/ Modern Masquerades(1975)日本盤
北アイルランド出身のプログレッシヴ・ロック・バンド、FRUUPP(フループ)。1975年リリースの4作目にしてラスト・アルバム。邦題は「当世仮面舞踏会」。
プロデュースに元キング・クリムゾンのイアン・マクドナルドを起用した意欲作だ。
中心人物のkeyが脱退したにもかかわらず、今までの音楽性を継承しており、そのうえ、サウンドのメリハリが強まった。
よりクラシカル、よりシンフォニックになり、今までの作品の中で、一番ドラマティックなアルバムになったのではないだろうか。
しかしその分、フループの大きな特色だった、野暮ったさや、田舎くささがなくなってしまった。
実は私がフループから受ける最大の魅力が、その野暮ったさなのだ。
内容が素晴らしいにもかかわらず、綺麗になり過ぎると、なんとなく違和感を感じてしまう。
シンフォニック・ロックの傑作と言われる作品ながら、フループの独特の味が薄れてしまった、私にとっては微妙なアルバムとなってしまった。
- Peter Farrelly / bass, flute, vocals
- Martin Foye / drums, percussion
- John Mason / keyboards, vibes, vocals
- Vincent McCusker / acoustic & electric guitars, vocals
【収録曲】
1. Misty morning way (6:55)
2. Masquerading with dawn (7:15)
3. Germenghast (10:46)
4. Mistery might (8:20)
5. Why (4:08)
6. Janet planet (2:54)
7. Sheba's song (8:26)
Total Time: 48:42
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