中途半端も個性? プログレ・パワー・メタル「DEFYANCE」
DEFYANCE/TRANSITIONAL FORMS(2002)輸入盤
アメリカ出身のバンド「DEFYANCE」です。
アルバム「TRANSITIONAL FORMS」は2002年作で、マイナーバンドゆえ、詳しいことはよくわかりません。
記事のタイトルには「プログレ・パワー・メタル」と称しましたが、正確ではありません。
パワー・メタルというにはややポップな気がし、ポップスというには、もっとハードな気がします。
また、プログレ的ではあるものの、完全なプログレサウンドかというと、違うような気がします。
要するに、ハードでもポップでもなく、プログレの要素はあるものの、プログレではないという、とても中途半端なバンドなのです。
それなりにハードなリフを、キャッチーな歌メロでポップな感じでまとめ、ところによってプログレで味付けをする。
強いて説明すれば、そんな感じでしょうか。
また、ヴォーカルの高音が、妙にハナにかかった浮遊感ただよう声質で、バックのサウンドとチグハグにも思います。
ヴォーカルまでハードにもポップにも向かない、中途半端に聞こえるので不思議です。
しかしながら、この中途半端こそ、このバンドの個性なのかもしれません。
「これ!」というジャンルに属さず、ハードでもポップでもなく、演奏力もそれなりながら、なんとなく印象に残る曲が多いのです。
中途半端さを「個性」にまで昇華させたバンド!
大好きではありませんが、嫌いではありません!
【曲目】
1. Connection
2. Passing of the Night
3. A force to Face my Fears
4. Silent tears
5. A Notion
6. Fire of the Ancients
7. Just Beyond my sight
8. Never Fade Away
9. Tied to a Wheel