ACCEPT(アクセプト) ドイツのヘヴィメタル
ACCEPT(アクセプト)/EAT THE HEAT(1989)国内盤
ドイツのヘヴィ・メタル・バンド、ACCEPT(アクセプト)。
「EAT THE HEAT」は1989年リリースの8作目。
個性的な声質で、圧倒的な存在感を持つヴォーカル、ウド・ダークシュナイダーが脱退し、紆余曲折を経て発表された作品だ。
「ウドがいないアクセプトなど、アクセプトじゃない!」
そういうファンが多いのか、あまり評価は高くないようだ。
しかし、もともとウドの声が好きでない私にとっては、むしろこちらの方がお気に入り!
内容的には、ミドル・テンポの曲がほとんどで、疾走感はなく、起伏にも乏しくて、単調な曲が多い。
これでは、ヘヴィ・メタルというより、ハード・ロックだ。
なのに、なぜか惹かれる曲ばかり!
特にお気に入りは、「Generation Clash」。
スローテンポで、シンプルな曲構成ながら、聴いていると不思議と興奮してくる。
そしてなんといっても、パワー・バラードの「Mistreated」が最高!
美しいメロディーの部分と、盛り上がるヘヴィなところとのコントラストが見事。
リフレインが多くて無駄に長いのだが、何度も繰り返し聴きたくなる魅力をもっている。
全体的にクオリティも申し分なく、特に歪みをおさえたギターは、かなり生々しくてかっこいい。
問題のウドの後任ヴォーカル、デイヴィッド・リースは、結構歌い分けができる人で、曲調に合わせて多彩な歌い方をしている。
シャウト部分はウドに似ているが、低音でゆったりと歌うところなど、なかなか魅力的で、私は好きだ。
結果的にこの一枚だけの参加になってしまったのが残念でならない。
私にとってはアクセプトの傑作アルバムだ!
David Reece Vocals
Wolf Hoffmann Guitars
Peter Baltes Bass
Stefan Kaufmann Drums
【収録曲】
1. X-T-C
2. Generation Clash
3. Chain Reaction
4. Love Sensation
5. Turn the Wheel
6. Hellhammer
7. Prisoner
8. I Can't Believe You
9. Mistreated
10. Stand 4 What U R
11. Break the Ice
12. D-Train