粗削りながらけっこう惹かれるプログレバンド。Promised Lie
Promised Lie /Episode II: Danger Zone(2002)輸入盤
イタリアのプログレバンドPromised Lieです。
アルバム「Episode II: Danger Zone」は、そのタイトル通りセカンドで、2002作になります。
マイナーバンドなのであまり日本では出回っていませんが、オークションで目にし、運良く落札しました。
ジャケットを見れば、まったくプログレっぽくはないのですが、いざ聴いてみると、けっこうプログレを意識した曲作りをしています。
基本はプログレッシヴ・ロックで、ポップスやカントリーなど、幅広い音楽を取り入れています。
よく言えば「多彩」なのですが、このバンドはどちらかというと「まとまりがない」という感じでしょうか。
というのも、アルバムの完成度があまり高くないからです。
演奏力がそれなりなのはともかく、音作りや録音に丁寧さやこだかわがあまり感じられません。
ヴォーカルや、ギターのソロにしても、果たしてこれがベストプレイなのか・・・・
とても疑問です。
なんだか、スタジオで一発どりしたような感じで、「ともかく録音しました」といった感じです。
そういうラフさというか、粗削りなところが、なにかまとまりのない散漫な印象を与えてしまっています。
しかしながら、一曲一曲をじっくり聴くと、曲自体は決して悪くはありません。
リフや曲構成などは、案外練って考えられているように感じます。
なにより、曲全体に「俺たちはプログレが大好きなんだ!」という思いを感じ、プログレに対する愛情のようなものが漂っているのです。
演奏も完成度は高くなくても、楽しんでプレイしている雰囲気があり、そういう点で、私はけっこう好きだったりします。
もっと録音に力を注ぎ、曲の完成度が上がれば、けっこう名盤になるかもしれません。
また、7曲目でクイーンズライクのカヴァーなんかもしています。
【曲目】
1. Q9 08:11
2. Call It Life 05:52
3. Supperman 03:24
4. Me and the Turtle 04:25
5. Sometimes It Hurts 03:44
6. The Show Goes On 04:53
7. O: M 04:38
8. Prodigal Song (acoustic) 06:25
9. Sunset 01:24