THE STREET SLIDERS(ザ・ストリート・スライダーズ) 日本のロック
THE STREET SLIDERS(ザ・ストリート・スライダーズ)/天使たち(1986)国内盤
日本のロック・バンド、THE STREET SLIDERS(ザ・ストリート・スライダーズ)。
「天使たち」は1986年リリースの5作目。
展開の少ない、ストレートなロックで、プログレ好きな私にとって、好きになる要素に乏しいバンドだ。
にもかかわらず、一時期かなりのめりこんでしまった。
ある日友人が「俺のおすすめだ」といってテープをくれ、最初に聴いたのがこのアルバムだった。
はじめて聴いた時、ハリーのあまりのダミ声に、かなりとまどった。
しかし繰り返し聴くうち、不思議とまた聴きたくなり、とうとうクセになってしまった。
じっくり聴くと、曲の方も、ストレートで単純な曲構成ながら、ギターのカッティングなど、結構緻密で素晴らしい。
一見ラフに感じるが、正確なリズムと、ハリーと蘭丸の絶妙な絡みは、決していいかげんなものではなく、まるで、計算されたような構成美を感じさせる。
そして何より、生々しいギターのサウンドに、魅せられた。
一音一音のテンションの強さは半端ではなく、まさにアタックひとつひとつが「鳴っている」のだ。
歪み頼らず、これほど迫力あるサウンドになっていることが、本当に驚きのサウンドだ。
ともあれ、しばらくこのアルバムを聴きまくり、ほとんどの曲をギターでコピーしたものだった。
私が一番長く続いたバンドも、スラーダーズのコピーから始まり、私にとっては、思い入れの深い作品でもある。
【収録曲】
1. Boys Jump The Midnight
2. スペシャル・ウーマン
3. Back To Back
4. 蜃気楼
5. VELVET SKY
6. Angel Duster
7. Bun Bun
8. Lay down the city
9. Shake My Head
10. Up & Down Baby
11. NO DOWN
12. Party Is Over
13. 嵐のあと