SHELL SHOCK(シェル・ショック)/FIEL LARM(1992)国内盤・インディーズ
日本のスラッシュ・メタル・バンド、SHELL SHOCK(シェル・ショック)のサード・アルバム。1992年リリース。
前作から大きな変貌をとげ、ノイジーなハード・コアのテイストを大胆に導入した、アバンギャルドなサウンドを聴かせてくれる。
これはもはや、スラッシュ・メタルと、ひとくくりにできないほどの変貌だ。
実験的な要素もあるのか、突然カントリーになったりと、多彩なジャンルの音楽が、ランダムに飛び出してくる。
確かに面白いのだが、個人的にノイジーな部分と、インダストリアルの無機質な要素は、どうしても好きになれない。
変化し続ける音楽性に、現在のサウンドに安住せず、「成長していこう」という意欲を感じ、バンドとしての姿勢は素晴らしいと思う。
しかし、その新しい試みが、私は中途半端のまま仕上げてしまっている気がしてならない。
それは、演奏に粗い部分があることが、そう感じさせるのだろうか。
クオリティが上がり、サウンドが鮮明になった分、演奏のツメの甘さが、どうしても気になってしまう。
結局は好みの問題だろうが、意欲は買うものの、「まとまりきれていない」という散漫さが目に付き、あまり好きになれなかった作品だ。
Vo&G-伊藤
G-保坂
B-千葉
Ds-北沢
【収録曲】
01. Fiel Larm Part 1.
02. Blast-off...and Blasted the Nucleus
03. Silent Sickness
04. Battle Against the Lust
05. Forsaken Hatred
06. Extensive Terrefirma
07. Hypocrisy
08. Tea Time
09. C6H4NHCH:CCH3
10. Meat Puppets Show
11. An-After Image
12. A Pit 13. Escapism
14. Crush the Pressure Down
15. Exile
16. Beyond to Eternity
17. Plots of Insanity
18. Suck
19. Dear Mr. M
20. Pleasure and Pressure
21. Double Bind
22. Fragile!...So Handle with Care!!
23. Fake Faculties
24. Fiel Larm Part 2.
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