ANNIHILATOR(アナイアレイター)／ALICE IN HELL(1989)国内盤
カナダのスラッシュ・メタル・バンド、ANNIHILATOR(アナイアレイター)のファースト・アルバム。1989年リリース。
メンバーチェンジを繰り返し、紆余曲折を経てやっと日の目を浴びた、悲願のデビュー作だ。
アコースティックのインストから始まるところからして、このバンドが勢いだけて突っ走るスラッシュ・メタルではないことがわかる。
高速とスローの使い分けや、静と動のコントラストなど、メリハリのあるサウンドは聴いていて飽きない。
緻密に計算されたかのような曲構成はとても知的で、オリジナリティが満載だ。
バンドの中心者であるジェフ・ウォーターズのギター・テクニックは素晴らしく、高速で弾くソロは、まるで水が流れるようになめらか。
ハイレベルのテクニックで、ファーストにして完成度の高い作品だが、ヴォーカルだけはあまり好きになれない。
クオリティも決して悪くはないのだが、重低音がなく、薄っぺらい感じがするのが残念だ。
Jeff Waters – Guitar, Bass, Guitar (Rhythm), Vocals (background), Producer, Guitar (Classical), Mixing, Cover Art Concept, Lyrics
Randy Rampage – Vocals, Vocals (background)
Dennis Dubeau – Vocals (background & bridge on track 2)
Anthony Brian Greenham – Guitar (credited, but does not perform)
Wayne Darley – Bass (credited, but does not perform), Vocals (background)
Ray Hartmann – Drums
【収録曲】
1. "Crystal Ann" instrumental 1:40
2. "Alison Hell" John Bates, Waters 5:00
3. "W.T.Y.D." (Welcome to Your Death) Bates, Waters 3:56
4. "Wicked Mystic" Waters, Jody Weil 3:38
5. "Burns Like a Buzzsaw Blade" Waters, Bates, Weil 3:33
6. "Word Salad" Waters 5:49
7. "Schizos (Are Never Alone) Parts I & II" Waters 4:32
8. "Ligeia" Waters 4:47
9. "Human Insecticide" Bates, Waters 4:50
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