Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)/In Through The Out Door(1979)国内盤
イギリスのハード・ロック・バンド、Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン)の8作目。1979年リリース。
最後となるオリジナル・アルバムで、今までの音楽性が大きく変化している。
激しくもインパクトのあるギター・リフを最後まで聴くことなく、タイトでポップなナンバーが、だらだらと続く。
もはやこれは、ハード・ロックとは呼べないだろう。
ジョン・ポール・ジョーンズのキーボードがサウンドの主体になっているのも、その原因の一つで、明らかにツェッペリンの作品の中では、異質なものだ。
しかしなぜだろう。
この、激しくもなく、大きな盛り上がりも見せないアルバムが、私は大好きなのだ。
リラックスして楽器を手にし、気軽にジャムったような気安さや、全体を漂う気だるさが妙に心地よく、不思議とまた聴きたくなる。
「これ!」というインパクトのある曲はないが、一曲一曲は、決して悪くない。
特に「All My Love」など、何の盛り上がりもない地味な曲だが、哀愁漂う雰囲気が心地よく、中毒にかかったように何度も聴きたくなる。
ツェッペリンに求めていたサウンドを見事に裏切った作品だが、個人的にはツボに入った、大好きなアルバムだ。
Robert Plant (vo)
Jimmy Page (g)
John Paul Jones (b, key)
John Bonham (ds)
【収録曲】
[1] In The Evening
[2] South Bound Saurez
[3] Fool In The Rain
[4] Hot Dog
[5] Carouselambra
[6] All My Love
[7] I'm Gonna Crawl
※関連記事