BOZZIO LEVIN STEVENS(ボジオ・レヴィン・スティーヴンス)/SITUATION DANGEROUS(2000)国内盤
超絶ミュージシャンによる、トリオのプロジェクト、BOZZIO LEVIN STEVENS(ボジオ・レヴィン・スティーヴンス)の2作目。2000年リリース。
前作は事前に曲作りをせず、スタジオで3人の感性をぶつけあいながら演奏し、曲にしていくという、ジャム・セッションを基本にして製作されているが、本作はある程度事前にアイディアがあって、それに肉付するというスタイルで製作されている。
それゆえ曲にメリハリがつき、印象に残るメロディーや、曲構成の面白さが目立って増したのではないだろうか。
しかし、なぜかジャム・セッション的なフィーリングは維持したままなので、似たリズムや、同じフレーズの繰り返しが多く、「構築美」といえるまでに凝った曲構成にはなっていない。
そういう部分が、私には煮え切らない中途半端さに感じ、前作よりも私の好みに合っていながら、かえって興味をそぐこととなってしまった。
やはり、同じジャム・セッションのスタイルを取りながら、鬼気迫るテンションと、驚くべき構成美で迫ってくる「Liquid Tension Experiment」が好きな私にとっては、好みではないタイプの作品なのだろう。
それぞれのメンバーは大好きなだけに、とても微妙な作品なのだった・・・。
Steve Stevens – guitar, engineering, production
Tony Levin – Chapman stick, bass, production
Terry Bozzio – drums, production
Marcus Nand – additional guitar (track 7)
【収録曲】
1. "Dangerous" 6:40
2. "Endless" 10:10
3. "Crash" 5:08
4. "Spiral" 4:37
5. "Melt" 3:48
6. "Tragic" 6:58
7. "Tziganne" 4:27
8. "Lost" 6:24
Total length: 48:13
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