DEATH ANGEL(デス・エンジェル) アメリカのスラッシュ・メタル
DEATH ANGEL(デス・エンジェル)/The Ultra-Violence(1987)輸入盤
80年代の前半から活躍する、アメリカのスラッシュ・メタル・バンド、DEATH ANGEL(デス・エンジェル)。「The Ultra-Violence」は1987年リリースのファースト・アルバム。
演奏力、クオリティともに難点はあるものの、あふれんばかりのスラッシュ魂を感じさせる力作だ。
メンバー全員が10代ということなので、テクニックに未熟な面があるのは仕方がないかもしれない。
ドラムなど、高速のフィルがついていけず、かなり危うい。
しかし、そういう難点をカバーして余りあるくらい、グイグイひきつける勢いと情熱があり、不思議な魅力を持っている。
その魅力を私は勝手に「スラッシュ魂」と読んでいるが、とにかくかっこいい!
ギターのリフもファーストにして凝った構成をしており、リフのどこを切ってもスラッシュ・メタルのそれで、とてもかっこいい。
ギターソロも、度派手で切れ味がよく、適度にメロディアス。やはりスラッシュ・メタルのそれで、かっこいい!
ドラムも、先述のように危うさがあるものの、強引にたたみ掛けるようなパワーがあり、これまたスラッシュ・メタルのそれで、かっこいい!
ヴォーカルも音階の起伏はあるものの、歌わないタイプのワイルドなもので、当然スラッシュ・メタルのそれでかっこいい!
要するになにをとっても、どこを切っても、スラッシュ・メタルが詰まっているのだ。
この圧倒的なスラッシュ魂の前では、多少の演奏の未熟さやクオリティの悪さなど、問題ない。
まさに名盤だ!
Mark Osegueda - Vocals
Rob Cavestany - Guitars, Backing Vocals
Gus Pepa - Guitars
Dennis Pepa - Bass, Backing Vocals
Andy Galeon - Drums
Arnie Tan - Percussion
【収録曲】
1."Thrashers" (Cavestany, Dennis Pepa) – 7:12
2."Evil Priest" (Cavestany, Osegueda) – 4:54
3."Voracious Souls" (Cavestany, Osegueda) – 5:39
4."Kill as One" – 5:00
5."The Ultra-Violence" (Cavestany, Pepa) – 10:33 (instrumental)
6."Mistress of Pain" – 4:04
7."Final Death" – 6:04
8."I.P.F.S." – 1:56