HEADHUNTER(ヘッドハンター) シュミーア率いるパワー・メタル
HEADHUNTER(ヘッドハンター)/PARODY OF LIFE(1990)国内盤
デストラクションを脱退(ライナーには追い出されたと説明されていた)したシュミーアが結成したバンド、HEADHUNTER(ヘッドハンター)。
「PARODY OF LIFE」は1990年リリースのデビュー作。
ジャケットが真っ黒で、中にクリヤーケースの背中に貼るタイトル・シールがついている。
これは、国内盤のリリースまでにジャケットの作成が間に合わずに販売されたためで、後に購入者にジャケットを送ったのだとか。
さらにライナーはバンド名が未定の時点で書かれており、「HEADHUNTER」という名が一切出てこないといういわくつきの代物だ。
それはともかく、中身はデストラクションのようなスラッシュ・メタルとは違い、スピード感のあるパワー・メタルを聴かせてくれる。
意表をついて、カントリー風のアコギによるインスト(鼻歌と咳は入っているが)がオープニングを飾り、次の「Parody Of Life」で、いきなりガンガンのパワー・メタルが炸裂するところが、たまらなくかっこいい。
ギターのリフがメロディアスで、曲の中での強弱や起伏もあり、なかなかバラエティーに富んだサウンドだ。
シュミーアの、一本線が切れたようなヴォーカルも、案外こういうパワー・メタルでも違和感はなく聴ける。
演奏も安定しており、完成度の高い作品に仕上がっているのではないだろうか。
ちなみに、「Cursed」で、カイ・ハンセンがゲスト参加している。
Schmier Bass, Vocals
Jörg Michael Drums
Uwe "Schmuddel" Hoffmann Guitars
【収録曲】
1.Intro
2.Parody Of Life 3:53
3.Ease My Pain 3:59
4.Plead Guilty 4:48
5.Kick Over Your Traces 6:51
6.Force Of Habit 3:38
7.Caught In A Spider's Webb 3:03
8.Cursed 4:25
9.Trapped In Reality 5:12
10.Crack Brained 4:03